「ムウ、いつも助かるよ!ありがとね!」 遅刻ぎりぎりにバイクで学校に行くと 菜未がムウって奴としゃべっていた。 ムウって奴は大人びた雰囲気を放つ大学生くらいのモテそうな男。 「じゃ、菜未。 俺も講義あるから!」 男はそう言って菜未の頭を撫でた。 菜未の彼氏? 彼氏もち? なんだろ、むしゃくしゃする。 まぁいいや。 彼氏もちだろうが俺には関係ない。 奪うまでだ。