こんなにも










君のことが















君の全てが好きなのに……。






























君は僕の妹で







僕は君の兄なんだ。






















もしも神様がいるのなら


















神様は





なんて残酷な運命を









僕たちに与えたんだろうか。



















ねぇ真央。











しつこいかもしれないけど

僕は、君のことが好きなんだ。

言葉で表せないくらい……好き。

好きで好きで、おかしくなるかもしれない。


この腕から逃がしたくなんかない。


離れたくなんかない……。



でもそんなこと












僕には許されない。














だからさ……最後に

これで最後にするから


僕の我が儘、聞いてくれないかな。

















震えている



涙に濡れた



赤くて







柔らかい












君の小さな唇に……

















今までで一番甘い口付けをした。






僕の胸に溢れる


ありったけの愛を込めて。



















出来ることなら



このまま君をさらって行きたい。



誰も居ない世界で


僕と死ぬまで


一緒にいてほしい。





一生、



僕のそばで









笑っていて欲しかった。
































―――さようなら。















最後の言葉を口に出せなかった僕は、

弱虫だね。