「優梨、修おはよう。」





「あっ、ぉはよ!」





「おす!恭平〜」





ふつうにしなきゃ、ふつうに!




変に意識してたら
おかしいしね…。






「優梨…ちょっとい?」





キョーちゃんが
手招きをしてあたしを呼ぶ。





「あっ…うん。」





チラッと修と目が合う。




修はコクコクとうなずく。



大丈夫。




目でそう言ってくれてる
ような気がする。






「修、ごめん。
ちょっと優梨借りる!」






「わかった!
先に行っとく。
…恭平、いくらお前でも
優梨泣かしたら怒るぞ。」





「わかってる。
ありがとな」






あたしとキョーちゃんは
屋上に向かって黙って歩く。