クラスの中でも、美海のことを苦手だと思ってるやつは何人かいる。



美海は気にしてないらしいが、友達は俺を含めて2人だけ。




隣のクラスの、相葉奈々。
美海の中学の時の親友だったと聞いた。



「涼、サボる?」



眠そうな顔で俺を見て、強制的に腕を引っ張って歩き始めた。


「強制なんだ。」


「どうせ断らないんでしょ。」



まぁ、美海に誘われて断ったことは一度もないが。


美海がビミョーな気分で学校に来たときは、話を聞いてほしいときだって知ってる。



「暇だから話きいてやるよ。」