楽しいイルカのショーも見終わり、私達は水族館をあとにした。 「腹減ったな。」 「じゃあ、ご飯食べようよ。」 適当にファミレスへと入り、腹ごしらえをする。 「水族館、懐かしかったなぁ。」 「また来ような。」 「うん。」 優輝と過ごす時間は、すごく充実していて心が満たされる。 だけど、駆け足で時が過ぎてしまうのが悲しい。 辺りが夕日に赤く染まる頃、私達は砂浜を歩いていた。 もちろん手を繋ぎ、時折じゃれあいながら夕暮れを眺めていた。 「時間が過ぎていくのがすごく早い。」 寂しげに私が呟く。