気が付くと
早紀の周りを
子供達が
優しく見つめていた。

早紀も子供達を
優しく見つめた。

そして
早紀は恵と
子供達の元へ行き
恵と子供達を
包む様に両手で
抱きしめる。

子供達は
ニコッと笑いながら
涙を一つ流すと
次々と
ホタルの様な光に変わり上へとユラユラと
上がって行く。

早紀は光の行き先が
気になり
たまらず外へと
裸足のまま飛び出す。

早紀が
夜空を見上げると
無数の星に
混じる様に光は
空に吸い込まれる様に
上がっていった。

早紀と恵は
その光が消えるまで
まるで
見送る様に見ていた。