「私はもっと輝いてみせようなんて思いません。これが私の『あり方』なんです」
『あり方』。
「目を凝らさなくちゃ見えないくらい、ほのかな光を放つ星でいいんです」
リンは満足しているように言った。
「みんなに輝いて見せるなんて、八方美人、いやらしい女だと思いませんか?」
リンが言うと、そう思い込まされているかのようだ。
「……せっかくの好意を、申し訳ありません」
これはリンが謝ることじゃない。
勝手なことをしたオレが悪い。
「……オレこそごめん」
そうか。
――オレの行為はきっと、リンのことをよく知っているから周りの扱いが不当に思ったからかもしれない。
みんなに、リンのことをもっと知ってもらおうとしていたのかもしれない。
だけど、それはオレの自己満足に過ぎなくて。
オレは。
「リンはもっと輝いているんだって証明したかったのかもしれない」
すると、リンは照れたように笑った。
「『輝いている』ってのは言い過ぎですよ」
だけど、と、
「もしもそう思ってくれるなら、ナオキさんは私のこともっと見てください」
リンはそう言った。
「誰にも伝えなくてもいいんです。ナオキさんが私の『輝き』を知ってくれているなら、私は嬉しいです」
そうか。
肩の荷が下りた気がした。
そして、思わず笑ってしまう。
オレが無用な心配をしていたことに。
リンの答えがとてもリンらしかったことに。
それに。
「自分で自分の『輝き』って、言い過ぎじゃねえか?」
「ナオキさんが最初に言ったんじゃないですか!」



