父がチャンネルを回すと、ちょうど天気予報が始まるところだった。
「次は、あすの天気です。このところ降り続いていた雨も終わり、明日からは晴れの日が続く模様──」
そうテレビで言った傍から、ポツポツと屋根を打つ雨音。
それは徐々に激しさを増していく。
「嫌ねぇ。最近の天気予報ったら、外れてばかりだもの。これじゃあ明日も雨かしらね」
母の嘆きに、父も弟も賛同した。
──そっか……。
天気予報通りだったら、今週も晴れだったんだ──……
そう考えたら、不意にシグレの顔が思い浮かんだ。
『俺はずっと同じ場所にはいられない──』
──どうしてなんだろう──?
「この雨、いつまで続くのかしらねぇ?」
その瞬間、私は箸をテーブルに叩きつけて席を立った。
「マナミ、どうしたの?」
母の声にも答えず、階段を駆け上がる。
「次は、あすの天気です。このところ降り続いていた雨も終わり、明日からは晴れの日が続く模様──」
そうテレビで言った傍から、ポツポツと屋根を打つ雨音。
それは徐々に激しさを増していく。
「嫌ねぇ。最近の天気予報ったら、外れてばかりだもの。これじゃあ明日も雨かしらね」
母の嘆きに、父も弟も賛同した。
──そっか……。
天気予報通りだったら、今週も晴れだったんだ──……
そう考えたら、不意にシグレの顔が思い浮かんだ。
『俺はずっと同じ場所にはいられない──』
──どうしてなんだろう──?
「この雨、いつまで続くのかしらねぇ?」
その瞬間、私は箸をテーブルに叩きつけて席を立った。
「マナミ、どうしたの?」
母の声にも答えず、階段を駆け上がる。