3回目は、私の学校の都合で帰りが遅かったから、夕食を外で一緒にした。
どんな学校に通っているかとか、どんな家族がいるかとか、愚痴や笑える失敗談なんかも話して盛り上がった。
そして今──4回目のデートで、やっと敬語をやめて冗談も言い合えるようになった。
うっかり傘を忘れた私は、あの日の交差点で羨んでいたカップルたちのように、彼と一つの傘をかぶっている。
帰りにはすっかり雨が上がっていた。
濡れた路面が、車のヘッドライトを浴びて暗闇できらめく中、シグレは私を家の前まで送ってくれた。
門前で立ち止まり、彼は薬指できらめいている指輪を見つめる。
私も思い出して、自分の薬指で輝くそれを見つめた。
初めて二人でそろえたシルバーリング──。
二人で眺めてみたら、何だかこそばゆい気分になる。
それを上手く紛らわすことができずに、私は頬を緩ませた。
「なんだよ?」
シグレも照れ臭そうに笑って、そう私をからかった。
どんな学校に通っているかとか、どんな家族がいるかとか、愚痴や笑える失敗談なんかも話して盛り上がった。
そして今──4回目のデートで、やっと敬語をやめて冗談も言い合えるようになった。
うっかり傘を忘れた私は、あの日の交差点で羨んでいたカップルたちのように、彼と一つの傘をかぶっている。
帰りにはすっかり雨が上がっていた。
濡れた路面が、車のヘッドライトを浴びて暗闇できらめく中、シグレは私を家の前まで送ってくれた。
門前で立ち止まり、彼は薬指できらめいている指輪を見つめる。
私も思い出して、自分の薬指で輝くそれを見つめた。
初めて二人でそろえたシルバーリング──。
二人で眺めてみたら、何だかこそばゆい気分になる。
それを上手く紛らわすことができずに、私は頬を緩ませた。
「なんだよ?」
シグレも照れ臭そうに笑って、そう私をからかった。


