「春香だよ。わたしの友達。‥送信!」
送信ボタンを押した美鈴の綺麗な指。
胸の奥がギュッとなった。
今、友達って言ってくれた。
友達って‥‥。
嬉しい。
嬉しいよ。
「あっ、隼人が『紹介しろ』だって。
どうする?‥‥って、ええっ!?
春香、顔が真っ赤だよ!?」
えっ、やだ‥‥
頬を手の平で挟めると、湯たんぽみたいに熱くなってる。
「あの、つい嬉しくて‥‥」
「え?」
目を丸くした美鈴。
どうしよう。
美鈴に変な子って思われちゃう。
「友達って言ってくれた事がね‥‥嬉しいんだ」
恐る恐る視線を美鈴に向けると、美鈴の丸くなっていた目が細く笑った。
「春香って可愛いね」
え‥‥?
「すごく可愛い」
そう言って、美鈴は第一校舎に向かって両腕で大きな丸をつくった。

