「あのっ、猫が‥‥黒猫の親子がこっちに来て‥‥それで‥‥」 どうしよう‥‥ やっぱり言えないよ。 「‥‥それで、こんな恰好で見てるの?」 「は‥‥はい‥‥」 『こんな恰好』って‥‥ そう‥‥お尻を安藤さんに向けたまま。 「あのさ、この穴踏み台に使いたいんだけど避けてもらえる?」 「え‥‥?」 「俺、遅刻しそうな時いつもこの塀を超えて校舎に入ってるから」 嘘‥‥どうしよう‥‥ 「柳田さんも急がないと遅刻するよ?」 ああ~、 もう言い訳出来ない‥‥。