「顔見えないんだけど、俺の知り合い?」
「わたし、美鈴の友達の柳田春香です‥‥」
「‥‥」
安藤さんにお尻を向けたままの沈黙は、とても長く、重く感じる。
もう嫌~。
力いっぱい上半身を戻そうとした時、安藤さんの声が聴こえ‥‥
「あっ、焼きそばパンの‥‥」
それと同時に、ビリッ――とスカートのフォックの部分が破れる音がした。
どうしよう、
どうしよう、
これじゃ体が抜けてもスカートが脱げちゃう!
「柳田さんはそこで何してんの?」
わたしの心情とは真逆な冷静な声で話す安藤さん。
穴に引っかかってるなんて言えないよ~。

