「私も歳をとりました… 覚えていますか。あの時計…」 彼女は弱々しく、この部屋からは見えないあの古時計のある方へと瞳を向ける。 「一緒になると決めた時、お金の無かった私達が一生大切にしようとなけなしのお金で買ったものでしたね…」