見開いたまま、痛みに苦しむ教官の目を閉じさせた。


安らかに……。



僕が死体の山から立ち上がった時だった。


――バンッ


聞き慣れてしまった銃声が近くで響いた。


胸に入れていた君と撮った写真。

穴が空いてしまった。

君の顔に、穴が空いてしまった。

背中から撃たれた僕の胸を貫通して、君の顔に……――



あれ?

君ってどんな顔だっけ……?


あれ?

君って誰……?