ともかくっ! そんな笑顔を見る度に。 胸が締めつけられる思いがするんだから――。 ま、そんなこと、竹中課長は知らないんだけどさ…。 でも、だけど――苦しいの。 「…知聡……―」 前を行く課長にも届かない声でその名を呟いた。 …ねぇ、知聡。 私の声は…どうしたらあなたの心に届きますか?