タイミングよく鳴った私の携帯。






相手は…道場(実家)からだった。







あんのジジーめ。






ピッ!









「もしもし!?何の用!?私これでも忙しいんだからね!!
言っとくけど!何回頼まれてももう剣道はやらないし道場も継がないんだから!!」



『……あ……あの…っ』



「何よ!?」



『わ、私……先生ではないんです…。生徒の…綾小路 小梅(アヤノコウジ コウメ)です。お久しぶりです、すみれ師範』









……やっ・ちゃっ・た!





何やってんだ私はー!!





生徒とは知らずに色々どなりつけちゃったし!!








「ご、ごめんね!!私、てっきりあのバカジジーだとばっかり!!ホントごめん!!うん、久しぶりだね!!小梅ちゃん!!道場辞めたって聞いたけど…また通ってるのねっ!感心感心!!」



『あ、ハイ…。それで……その、本題に入ってもよろしいでしょうか?』



「え、ええ!!そりゃモチロン!!どーぞ!!」



『…実は、先生………っ』



「…………はっ!?」