「だったら…。だからこそ、すみれちゃん。知聡に会ってやってほしいの。きっと知聡は待っていたはずだから…」







おばさん…っ。




そんな…知聡は…私のことなんて…っ。










「すみれちゃん。私たちもね、息子が…知聡が死んでから色々あった。つらかったし、悲しかった。何より苦しかった。けどね、乗り越えてきたんだ。私たちも。だからすみれちゃん。今度はすみれちゃんの番だよ」






知聡に会ってやってくれないか。











おじさん、おばさんが頭を下げて私に願う。













なんでよ。



どうして…。




なんで二人して私を責めないの…?






私は二人から大事な息子を奪ってしまったんだよ?







私がバカで何も気づかなかったから、何も気づけなかったから…。







知聡は…―!!