―「僕は君が好きだ」―










あれは…。





あの言葉は…。








幼なじみとして私を慕ってくれていたんじゃなくて。








知聡は。







知聡は本気で、本当に私のことを…―!?












「けど君は何も気づいてなかった。長倉くんから好きだとかって言われてもどうせ聞き流してたんだろう?
〝何言ってんだ〟っとかってね。かわいそうだね本当に。
彼はあんなに君のことを想っていたのに。君は彼の想いを踏みにじることしかしてなかったんだね」











言い返すことなんて…できなかった。








知聡を傷つけて、死に追いやったこいつらにそんなこと言われる筋合いなんてなかったけど。









でも、だけど。








知聡が死んだのは、私のせいでもあるんだってことに気づかされたから。









私は、知聡のこと知っているふりをして全然、全くわかっちゃいなかった。












いつだって知聡を傷つけていたのは。








傷つけて…いたのは…。












―――私、だったんだ。