町外れにある空き倉庫。





今はもう使われていない。








昔、取り壊される予定があったらしいんだけど、取り壊される直前、屋根や廃材が勝手に動いて人を襲ったというウワサが流れ、取り壊しは中止になったとか。








そんなウワサが流れてるんじゃ当然人は寄り付かない。








お金を隠すには絶好の場所ってことか…。








手紙に書かれていた通り、一番奥の空き倉庫の扉を開ける。








中も見た目通りボロボロだったけれど、唯一、あまり誇りを被ってなかったのが、真ん中に置かれたソファーと隅に置かれていたダイアル式の小さな金庫だった。







こんなボロボロな倉庫には不釣り合い。





ダイアルを回し中身をチェックすると、そこには今までのかつあげで集めただろう札束が並べられていた。







几帳面な知聡らしくキレイに。










あいつ…ホントに…―っ。