その日の朝、いつもの時間になっても知聡は一向に部屋から起きて来ないから、知聡のお母さんが起こしに部屋に入ったら。









知聡はもう、冷たくなっていたそうだ。










――自殺、だった。







知聡は自らの意志で、自らの手で自分の命に手をかけた。










次の日に通夜と葬儀が営まれた。







その間中、雨は止むことはなかった。








私はただただ立ち尽くすだけだった。





涙なんて流せなかった。









だってワケがわからなすぎるんだもの。









どうして。




なんで。






なんで知聡は自殺なんか―…!?