そんな人間が。





他人から愛されていいわけがない。





愛されてはいけない。








こんな真っ黒な血で汚れてる私を好きになったりなんかしちゃいけない。










由香さんや課長のいうとおり。






私は自分の心が、気持ちがわからないんじゃない。








ただ、目を逸らしてた。




目を背けてた。











向き合うのが怖かったから。






自分の心を知るのが怖かったから。











でも今、自分の気持ちを知ってしまった。






知っちゃ、いけなかったんだ。












私は…決めたじゃないか。





罪を背負う為に、知聡のことは絶対に忘れないと…。