ようやく心の奥底でくすぶっていた火がこの涙と共に消えゆく。









終わったんだ。




これで。









あたしの初恋はようやく失恋をむかえたんだ。








大切なものを全て失って得た失恋。









後悔はしていない。




後悔なんてしない。








あたしはこれで、新しい一歩を踏み出せるんだから。

























人々や車が行き交う昼間のオフィス街。






その交差点の、向こう側で。






私に微笑みかける一人の男性。









「もう一度会いたかったよ…。キミに」









涙の雨はやんで。





新しい太陽が昇る―…。