有志はやっぱりあたしのことを女の子としては見てくれてなかった。





ただ、家族としてしか見てないんだと思い知らされた。









だからあたしはその時から、有志への想いを心の奥へと引っ込めた。







有志よりも好きになれるステキな人を見つけようって決めた。












だけど、それはなかなかできなかった。





有志があたし以外の女の子と一緒にいるのを見るたび、胸が痛んだ。






心の奥底で消したハズの火が燃え上がる。








けれど、そのたびにあたしはその火を消そうと努力した。






朝まで友達とオールしたり、バイトに明け暮れたり、ひたすら勉強に打ち込んだりしながら。