―――ガチャリ―――


悠也が帰って来た。
私は玄関へ駆け寄り悠也を見つめた。




「悪ぃな…電話忘れてた」


電話…忘れてた…?
忘れるぐらいの事が…あったの…?
電話掛けるのを忘れる程夢中な事が…あったの?




「…飲みに…行ってただけ?」


「…ああ」


「朝まで?ずっと?」


「…ああ」




悠也は私を通りすぎてリビングへと入り、私は後ろから着いて行く。




「どこで…飲んでたの?」

「…いちいち検索するなよ」


「………………」


「はぁ。浮気なんかしてねーよ。風呂入って来るな」




私の頭を撫でた後、お風呂場へと向かった悠也…。


そうだよね。
もう女遊びはしてないもんね。
…信じなきゃ。