「あっはっはっ…」 どこかで聞いた笑い声が、した。 …え? …何? 両手両足をバタバタするのを止めて、あたりをきょろきょろすると――― 「相変わらず大げさなヤツ」 両肩を震わせるイケメン担任の姿。 「ふ…ふぇっ…先生っ…」 遭難したかと思うほどの心細さの中、 雨の中光る一筋の光。