一年のくせに既に着くずした制服。

上着は着ないでシャツ姿。ボタンを必要以上に開け、下から違う色のシャツが見えている。

大して何も入ってないのに、ボストンバッグをリュックみたいにしてかついでいる。

ちーちゃん…

野球部の時はわりかしシャンとしてたのになぁ~。

ズボンも何かだらしない。

これをカッコいいと見るかどうかは、好み?




「うわ、真中千景!」

穂積は、少し離れた所にいるちーちゃんを、なぜかフルネーム呼び。

そして私を突っつく。





「結愛~、話しかけて。あいつが喋ってるトコ見てみたい」

「ちーちゃんは、見せ物じゃありませ~ん」

穂積はちーちゃんに興味津々。イケメン好きの血が騒いでるのかな?

「そう言わずに。な、ちょっとぐらいいーだろ」

穂積に押され、渋々ちーちゃんの元へ。