目を軽く閉じ、顎を少し上げた。

…ちーちゃん、大好き。

今なら、素直に言えそーだよ。







「確かさぁ…。こんな事、前にもあったっけ」

ちーちゃんがポツリと呟く。





私が小5、ちーちゃんが小4の時の話だよ。

その時は、ちーちゃんのお家だったよ。





頭の中でちーちゃんに語りかける。





ちーちゃん…好き。







「結愛、もちょっと力抜けねぇ?」

「へっ?あ…ごめん」

ちーちゃんの肩をがっちり掴んでいた。





「結愛はぁ…まだお子様なんかな。あれから誰かとキスした?」

するわけないよ。

だって…

ずっとちーちゃんが好きだった。






ちーちゃんを見上げると、彼はあの日と変わらず目の前で優しい笑顔になっていた。

キューッとお腹が痛くなる。

う…、大好き。

どうしよう、好き過ぎて…力が入るっ。







「…ちーちゃんとしか、してないよ」

「マジ?じゃ~、大人のキスは初めてだ?」

「大人のキス?」

「オレも最近覚えたばっか。試しにやっていい?」

うん。

ちーちゃん…。






え?

ちょっと待って。