千景を見上げ、一緒にいられる事の幸せをかみしめる。

出会ったあの頃から、すっかり大人になった二人。

でも…

中身はそれほど変わってないかも知れないね。





いつもお互い意地張って

ケンカばっかり。







それでも、次に顔を合わせれば

またすぐに普通に話ができて。







彼が隣に引っ越してきた事も

年が一つ差だったのも

男と女だったのも

惹かれ合ったのも…

偶然?







ううん。

初めっから

全部…そうなる運命だったんだよね。







「な~に、ニマニマしてんだよっ」

コツンと頭を叩かれる。

「痛ぁっ」

「愛情表現っ。体で示してみた~」

「もぉっ、じゃあ私も仕返し!」






そう。

こーやってふざけてる時が

一番私たちらしいよね。







「ちーちゃん、スキ」

「知ってるっつの」

ふたりはこれからも

ずーっと

こんな感じです。