千景くんは幼なじみ

「ごめん…。伝えてはなかったけど、結愛のコト好きだったのに…、何か勢いでその…その子と、した」

した。って、キス…だよね?

それ以上は…やだからね。



震えそうな私の手を、ちーちゃんの手がしっかりと押さえつける。

「でもさ、やっぱり無理って思って…。オレ、結愛が好きなのに何やってんだ、って…マジで後悔した。

人気ない場所だったしさ、立ち上がって帰ろーとしたら、その、いきなり?後ろから抱きつかれて。その…触られた…」

「…触られたぁ!?」

「そ。オレ、攻められんの好きじゃねーのになっ、痴漢かっつの。

あれ?そこまであの子から、聞いてねぇ?」

ちーちゃんは微妙な表情で、笑ってる。

さらさなくていい恥を、自ら暴露?

後ろから…とか。何を触られたとか、想像でしかわかんないけど…

だんだん赤くなる、私の顔。

「やだ…」

「こらー。ホントは知らねーだろ?…最悪だな、オレ言い損だっつの」

ちーちゃんは、私のおでこに自分のおでこをコツンと合わせた。