千景くんは幼なじみ

「あのね…その後、彼女ができたみたい」

「へっ?」

「冬にね、偶然見かけたの。そしたら…すごく仲良さそうに、女の子と腕組んで歩いてた。

別れようって言ったのは私だし、あっちが他の子と付き合おうが…自由だよね」

そ…んな。

梓は彼の為に別れたのに?

「ちゃんと確かめた?」

「彼に?まさかぁー。でもね、彼女との雰囲気…あれは普通の友達には見えなかったなぁ…」

「今…彼がフリーだったら?」

顔色を伺いつつ、梓に聞いてみる。

「どうかなぁ。元々出会いもナンパだし?いつもそーいうコトしてたんだよ、アイツ。私らがたまたま引っかかっただけでぇ…」

「ナンパだって、梓の事がいいと思ったからしたわけでしょ?」

「ううん、本命はぁ…私の友達。本当は私の友達を気に入ってたんだって。でも違う子に興味示してたから、やむを得ず私に来たみたい」

「えー!?そんなコト言われたのぉ?」

ひどい男。

結局は付き合ったワケだけど、それなのに梓と二人きりになるってどういうつもり?

気をもたせて…ズルい。