千景くんは幼なじみ

「私ね、今まで年下としか付き合った事ないんだ。…だからかな?」

梓は少し恥ずかしそうに微笑む。

いつもハキハキの梓。さっきもそうだけど、恋愛に関しては…そうじゃないみたい。

好きな彼にもコクれなかったって言ってたし。

「そーなんだ。へぇ~」

「聞きたいでしょ?例の彼も…年下だったんだ。同じ部活でねー。もぉ、すっごく可愛くって。大好きだったー」

梓…。

同じ部活なら、卒業するまで…きっと辛かったよね?

「へへっ。悔しいからね、その後コクってきた子と付き合ったの。それも年下!」

おちゃらけて話してるけど、何だかいつもと違う風に見えて…

梓の頭に軽く手を置いた。

途端に、驚いた顔をする梓。

「…結愛?どーしたの」

「ん…。その時、梓のそばに…いたかったなと思って」

そしたら、少しは痛みを分かち合えた?親友に好きな人を取られた梓は、その悩みをその時、誰に相談したんだろう。

いつも和奏くんがやってくれて…

癒やされるから。

私も同じように、梓の頭を軽くナデナデしたんだ…。





…どうしてだろう。