千景くんは幼なじみ

「結愛、そのお弁当箱かわいい!また新しいの買ったんだ?」

「うん。お母さんがね、毎日同じお弁当におかず詰めるの飽きるみたいで…。

新しいの買って、古いのはすぐ捨てちゃうんだよね」

「へぇ、リッチ~」

今日も梓と屋上で二人きりのランチ。

梓はクラスの子とも仲いいけど、私ともすごく仲良し。

和奏くんも行っておいで~って、いつも笑顔で送り出してくれる。




「じゃあさ、いらなくなったお弁当箱私にちょーだい」

「…え?」

「うち、新しいの買ってもらえないんだよね~。ほら、いつも味気ないタッパーだし?」

そう言って、梓は自分のお弁当箱を私に見せる。

そう言えば、あんまり気にしてなかったけど

梓のお弁当箱って、透明の普通のタッパーだ。

うちではお父さんがお弁当箱に同じようなタッパーを使ってるし、あんまり気にしてなかったな。

やっぱり梓も可愛いのが好きなんだ?

「うん、じゃあ今度はお母さんが捨てる前に持ってくるね」

「やった!ありがと~。こんな事、恥ずかしくて結愛じゃないと言えないよ」

なんて言う、梓を可愛いと思った。