千景くんは幼なじみ

「そこで友達が、教室のど真ん中で大泣きしてね、

ごめんねって何回も謝ってたんだ…。だから、許せたってのも…あるかなぁ」

そう言って彼女は、その時を思い出すように微笑んだ。

私…穂積にちゃんと話せてないのかも。自分の気持ち、きちんと伝えられてないのかも

って、同時に思った。

穂積は私の話を聞こうとしないけど、私も途中で諦めてた。

どうせ聞いてくれない…って。

「…その彼と友達は?」

「うん。今も付き合ってる!仲いいよ。ケンカしてもね、友達がすぐ折れるんだ。絶対別れないからねって今でも言われるよー。

私が言い出した事だけど、ちょっとは不仲になれば?とか、たまに意地悪で思っちゃう」

「…ひどぉ」

彼女が笑って話すから、私も笑って聞けた。

当時は辛くて悲しかったはずの話なのに、こういう風に話せる彼女はすごいな。

自分の中にはない

彼女の強さが…すごく羨ましく思えた。