「結愛…、早くしろって」

ちーちゃんの甘い声に、

グラグラと、不安定に揺れる私の心。







また、キスされちゃう?

もう…いいや。

フッと目を









閉じた。
















バチッ!








鼻に激痛が走った。

「痛ぁ~いっ!ちょっ…ちょっとぉ、何!?」

瞼を開けると、目の前にあったのは…何かを達成したかのように、満足げにニヤリと笑うちーちゃんの顔。

どーやら指で、思いっきり鼻を弾かれたみたい…。

「お前さー、フザけんなよ?昼間オレの足、蹴って逃げたろぉ」

げ。

それを言われると…辛い。

スネを蹴ったつもりだったけど、あれがヒットしてたら

今のなんて比じゃないくらい…かなりの激痛だったハズ。







「う…だって、それはぁ」

「イイワケ無用、ま…今のでチャラにしてやるよ」

…なんで?

私の方が、いっぱい被害被ってるんだけどー。






ちーちゃんは、立ち上がり…私の手を引いてくれる。