寿太郎くんに興味持ってるよーに見せかけて、

焦らせる…って魂胆。

もし…

ちーちゃんが何の反応もしなかった事を考えると怖いけど

和奏くんに

自信持って!って言われたし、

ちーちゃんが私を好きだって、信じていよう。






彼女に言われた通り、金網から離れ

数歩後ろに下がった。





すると彼女たちは満足そうに、また内輪で楽しそうに会話を始めた。

明日から10分だけだもんね。

今日は試合見て帰るけどー。







ずっと立ってるのにも疲れて来て、カバンを下に置いて、その上に座った。

膝を曲げ、頬杖をつく。

早く試合始まれ~。









「なあなぁ、どこのガッコー?」

え。

声がした方を見上げると、チャラい感じの男の子が

私の真横に立っていた。