「…考えさせて」





…へっ?

何それ。






一瞬にして、さっきまでの甘くフワフワした気分が、どこかにスッとんで行く。

考えさせて…?

それは、イエスの新しい形?









いや、違うよね。

敢えて言うなら、NOに近いYES!?

ワケがわからないでいると、ちーちゃんは私を抱きしめていた腕を緩める。

「だってさー。結愛嫌そーだし。…結婚までって、オレいつまでお預け食らってんだよ。ありえねーよ」

「…はぁ!?」

そ…れはね、なりゆきといいますかぁ。

そんなので付き合うって…ヘンじゃない?私は嫌だよ。

それが目的みたいじゃんか。






「え…?さっき、私のコト好きって…言ったよねぇ?」

「言ったけどー。ハンバーガー好き、ポテト好きのレベル?あ、うちの婆ちゃんちの犬ぐらい好きかな」

…は?

もう、は?しか出て来ないよ。





なんなのぉ?

ちーちゃんの私への好きは、

サンクスバリューセットと、同レベルなワケ~?

しかも、ちーちゃんのオバーちゃんちの犬レベルって!