「どーしたの?こんなトコ呼び出して…」

ちーちゃんに繋がれた手が熱い。

ドキドキしてくるけど、素っ気ない態度を取ってみた。

「裏庭…カップルばっかじゃん、ビビッた!」

ニコッと笑顔になるちーちゃん。

またまた私の鼓動が、激しくなる。

「し…知らなかったのー?昼休みの裏庭は、付き合ってる人しか近づかないよ」

私もスッカリ忘れてたけどね…。





「知るかよー。…二人っきりになりたいなーと思ってサ」

ふ…二人っきり?

「な…何で?」

「何って、結愛もそーじゃねぇの?」

そうだよ。…って言おうとして、ゴクンと言葉を呑み込む。

思いっきり、首を横に振った。

でも…ダメ。

もう、バレてるよ。

顔が、熱いっ。