千景くんは幼なじみ

「今の、ナシナシナシ!」

バッとちーちゃんのそばから離れる。

だって…

短いスカートの真下でしゃがまれると、丸見えなんだけどぉ。

もしかして、わかっててやった!?






「んだよ」

ちーちゃん舌打ちしてるし…。

「…見たでしょっ!」

「見てねぇよ」

「うわ、何も言ってないのに何でわかるのぉ?やっぱ見たんだっ」

「見てどーすんだ、オレは小学生かぁ?結愛のパンツ見たぐらいで、ドキドキするかよー」

いつの間にか、ちーちゃんの口端は上がっていて

イタズラっ子みたいな笑みを浮かべていた。





「なっ…何なのよ。さっきは、顔真っ赤にしてたくせにっ。全然違うっ」

そーだよ。

真っ赤で…、こっちが驚いたんだから。







「いや…フツーに照れるだろ。あんだけ密着したら…」

嘘。

ちーちゃんに、そういう人並みの照れって…あったんだ。

「よ…よく言う~。昨日はあんなエッチなキスしてきといて…」

「上に乗られたら、良からぬ想像すんだよー」

「良からぬって…やだ、ちーちゃんやっぱ…不潔!変態っ」

後ろを見ずに大きく一歩下がると、

ちーちゃんのギターに

…つまずいた。