千景くんは幼なじみ

でも…

今のちーちゃんのカオ。

私の好きな、ちーちゃんだ。




ふざけてる時に真面目な話をすると、

フッと見せる

真剣な顔。








「…まだ痛い?」

「う…ううん。もぉ大丈夫…」

ドキドキする。

ちーちゃんはフッと笑うと、立ち上がる。

「…部屋戻るわ」

何だかちょっと物足りない。

昨日は…

どうして、キスしたの?

今日は…

どうして何もしないの?






部屋を出て行こうとして、窓を開けたちーちゃんの背中に声をかける。

そうだ…忘れてたよ。

「あ…待って。足の長さ…」

ちーちゃんのお母さんに頼まれてたんだった。

そう言うと、ちーちゃんはニヤニヤ笑う。

「長いつっとけ」

…そりゃ、長いけどぉ。

「ちゃんと計らないと、私がお母さんに怒られるー」

「わかった。どしたらいー?寝転ぶ?立ってたらいい?」

「そこに立っといて」

机からメジャーを出し、ちーちゃんが立つ場所にしゃがみこんだ。