…違うよね。

違うと思いたい。





寿太郎くん、もしかして…私にちょっと興味持ってる?







どうしよう。

それなら、私はやめて欲しい。

だって、

私はちーちゃんが好きなんだもん。





寿太郎くんにどんなに思われたって…

この気持ちは、

揺るがないよ。







「あのね…私、彼氏はいないけど。…好きな人がいるんだ」

自分でも、何でこんなコトを言い出したのかよくわからなかった。

でも…

今このタイミングで言っておかないと

もう、言えなくなる気がしたんだ。




そう…穂積に、そうだったみたいに。





寿太郎くんはしばらく黙っていたけど、うんって大きく頷いていた。





「寿太郎くん…、部活忙しいみたいだし。頑張ってね」

そう言ったら、寿太郎くんはまたこっちを向いてくれた。

「部活は、頑張るよ。ありがとう。

好きな人…か。そっか。その人と、うまくいくといーな。でもさ、たまにメールしてもいい?」

「う、うん。もちろん」






…やだな。

私、何言っちゃったんだろ。

今更ながら、恥ずかしい。