「要はさ~、顔形じゃなく、こ~いう感じ、だろ?

結愛は、アカリになろーとしてた?」

「…別にぃ」





アカリに…

なろーとしてた。





いけない?

だって、憧れだもん。






足が細くて長くて、どんな服でも似合って。

仕草も可愛いし、全てが羨ましい。






「こんなのさー、どこにでもいる顔だよ」

おおっと、穂積…強気ぃ。

「そーかなぁ」

「そーだよ。…あのさー」

ドキ

穂積が何か言いたげに私をじっと見る。







穂積に見られ、心を見透かされた気がした。

アカリの切り抜きを必死に壁に飾ってる私って…

まるで、ちーちゃんのタイプの人だから、それになりたくて…貼ってるみたいだよね。

でもっ、聞く前から憧れだったんだよぉ。




「穂積、これは違…」

「結愛のが、全然イイよ!」






…え?