「それにさー、結愛だってそーだろ?千景くんと」

「千景くんと…?」

え…

全然違うよ。

だって、ちーちゃんは

兄弟じゃない…。






「昔からそばにいたらさ~、和奏が異性に見えねーつったじゃん。

多分千景くんもそーだと思うぜ?結愛は可愛いけど慣れ過ぎて、もう既にそう見えなくなってる」

…慣れ?

ヤだぁ、怖いコト言わないでよー。






「そ…そーなのかなぁ。千景くん、私にたまに、可愛いって言ってくれるよ?」

喋らなかったら…だけど。

たまにが、数年に一回の…つい昨日なんだけど、ね?

「えーマジッ!?私も言われるかなぁ~?どーしよ、どーしよっ」

えーっ?

なんで話がそっちに飛ぶのぉ?






穂積はちーちゃんに可愛いって言われたらどうしようって、

姿見を覗き込んでいる。






そりゃ、穂積は

元は悪くないと思うけど…。






髪型と喋り方。

それがまず、ちーちゃんの言う

可愛いには

当てはまらないかも。






あ!