二階にある自分の部屋に上がり、部屋の前に立つと

私の隣で、なぜか穂積がニヤけている。

「…何?」

「寿太郎いいヤツだろ。どう?」

「どうって言われても…」

「アイツ、将来間違いなくプロに入るから。打って投げれて、契約金ガッポリ!野球選手の彼女ってポジション、どうよ~」

いやいや…全然キョーミないからぁ。

すごいなーとは思うよ?

でも、

それなら…

何の肩書きもなくても




私は…




ちーちゃんの彼女っていう、

そういうポジションにいたいよ。