憂鬱な午後3時

「信じれないかも知れませんが…」
控えめに男は答える。

「当たり前…それより、俺はどうすればいい?」

男は頷くと、
「あちらの道をまっすぐに行かれると時間の番人が立っています。そこに、懐中時計を入れる場所がありますから…」

「それで、終わりか?」

「はい…ですが…」
奥歯に物が詰まったような苦い表情をして、男は呟く。


「何だよ?」
「いえ、何でもありません」


俺は、懐中時計を握りしめると、男に教えてもらった道を進んで行った。