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「テレビくらいつけてたらいいのに」

そう言いながらリビングに戻ってきたあなたの声で、我に返った


「…だね。」

前を見据えたまま、苦笑いを零す


「久しぶりに一緒に飲もうか」

キッチンから冷蔵庫を閉める音がした




子供が産まれるまでは
毎日あなたと飲んでいたな…


そう思っていると
プシュ と缶のふたを開ける音が聞こえ
ビールが喉を通る音が、静かなリビングに響いた



あの頃は
一緒にふたを開けて『乾杯』してたのにね



「そうだね。飲もうかな」

微かに震えている私の声にも
きっとあなたは気付いていない


缶を受け取ると
隣にドカッと腰を下ろすあなたは


「はぁ~…今日も疲れた」


そう言って、天井に顔を向けた