「どうせやるなら、もっといい女捕まえなさいよ」


「……」


「それとも…あなたにとって私に捨てられてもいい位、いい女だったの?」


そうじゃない事は百も承知
これくらいの嫌みは許して欲しい




「違う!!本気じゃない!」

そう剥きになるあなた



「そうね…分かってる」


だからあの人でよかったんだよね





「アイツだって、本気じゃない…」


「そうね。本気だったらわざわざ出向いてきて、あんなこと言わないもの」



「ここに来たのか!?」


今知らされる事実に
驚愕の顔を浮かべるあなた


「来たよ。わざわざ平日に有給使ってね・・・」


あなたがいない時に
私を嘲笑いに、あの人はやってきた


「なんだよそれ…」



頭を両手で抱え込み
項垂れるあなたを見て、泣きたくなった