ーードンドンドン!
「……んっ」
朝から、すごい勢いで部屋のドアがなる。
「おい夕斗!まだ寝てるのか?」
ーードンドンドン!
「隼人か?」
俺は、眠たい目を開け、ドアを開ける。
ーーガチャ。
「なんだよ、朝っぱらから」
「ちょっと来いよ」
「はぁ?」
隼人にしては珍しく、なんか焦っていた。
何か、あったのか?
俺は隼人に連れられてリビングに降りた。
「どうしたんだよ?」
「これ」
隼人は、テーブルの上に置いてあった手紙らしきものを取って俺に見せた。
「手紙?俺宛か?」
「今朝、ポストに入ってた」
「ふーん」
この手紙と俺を朝からドンドン起こす理由がイマイチわからないけど、とりあえず手紙を受け取り、差出人を見る。
「……え。なに、コレ」
神崎 夕斗様
差出人。
神崎 京介
「兄貴、から?」