「なぁ、父さん!」 「なんだ夕斗?まだ行ってなかったのか?」 「それよりちょっと聞きたいんだけど、従兄弟か親戚に、俺たちと同じ年くらいの女の人っている?」 別に知ってどうこうじゃないけど、俺の中でずっと引っかかってるから、そのモヤモヤをなくしたいだけなんだ。 「お前たちと同じくらいの年?いや、いないと思うが、どうかしたのか?」 「いや、何でもない。じゃ、行ってきます」 親戚や従兄弟でもなければ、何なんだ?兄貴の高校の生徒か何か? そう考えるのが、自然かもしれないと俺は思った。