だから、と言って。
か弱い。
ほんとーの乙女のあたしが、目つきの悪い男子にできるコトは、限られていて。
ココロの中の勢いは良くても、実際にやることは、ちょっとだけだ。
あたしは、深呼吸して男子の集団に近づくと、小さな声で言った。
「ねぇ、もう。
ひどいことは、やめようよ」
「ああ?
なんだ、また、てめぇか」
目つきの悪っるい集団のリーダー格が、すごんだ声で言った。
……また、あたし、で悪かったわねっ!
フツーの女の子は、そんな風に睨んだら、泣いちゃうんだからっ!
まだ、あたしはマシなのよっ!
兄貴のオトモダチを見慣れているせいで、意見ぐらいは言える。
……怖いけど。
「なんで、みんな強そうなのに。
弱そうな一人を囲んでいじめるの?」
「イジメ……?
なんだ、人聞きの悪りぃコトなんざ言うなよな!」
あたしの言葉に、リーダーは、にやにやと笑った。
イヤな感じで。
か弱い。
ほんとーの乙女のあたしが、目つきの悪い男子にできるコトは、限られていて。
ココロの中の勢いは良くても、実際にやることは、ちょっとだけだ。
あたしは、深呼吸して男子の集団に近づくと、小さな声で言った。
「ねぇ、もう。
ひどいことは、やめようよ」
「ああ?
なんだ、また、てめぇか」
目つきの悪っるい集団のリーダー格が、すごんだ声で言った。
……また、あたし、で悪かったわねっ!
フツーの女の子は、そんな風に睨んだら、泣いちゃうんだからっ!
まだ、あたしはマシなのよっ!
兄貴のオトモダチを見慣れているせいで、意見ぐらいは言える。
……怖いけど。
「なんで、みんな強そうなのに。
弱そうな一人を囲んでいじめるの?」
「イジメ……?
なんだ、人聞きの悪りぃコトなんざ言うなよな!」
あたしの言葉に、リーダーは、にやにやと笑った。
イヤな感じで。



