子供からオトナになるあの、不安定な時代。

 僕は、致命的では無かったものの『イジメ』の問題に悩んでました。

 たまたま興味の対象が夜の街に無かったものの、一歩間違えれば、多分。

 世間にご迷惑をかけることを平気でしかねない、殺伐とした毎日を送ってました。

 しかし、また、一方で。

 いろんな事件が起こって右往左往しながら。

 これから延々と続くように思えた『未来(さき)』を考えた大切な時間でもありました。

 ですから。

 当初の予定の物語は、僕が書きたい『青春』ではなく。

 甘くて、軽く。

 そして実は『岸』の『死』で最期にするはずだった物語は、大幅に修正され……

 その頃には、勝手に動き出した主人公達の祈りもあって。

 今日完結したこのような物語となりました。

 本当に大賞の票を狙うのならば。

 前々回にファイナルまで行ったときのことを考えると。

 物語を二百ページに台に抑え、少なくとも一か月前には、終了していなければ勝算が出にくいことは、肌で感じていて。

 途中、何度も完結ボタンを押したくなったり、物語の肝が上手く書けなくていらだつコトもありました。